ホーエンシュヴァンガウ城
Hans BraxmeierによるPixabayからの画像
ドイツには、ロマンチック街道やメルヘン街道、ファンタスティック街道など、数多くの街道があります。
その中で人気の高いロマンチック街道の終点に位置するホーエンシュヴァンガウ城は、外観のメルヘンチックさならノイシュバンシュタイン城にも負けない、クリーム色の可愛らしいお城です。
この古城の庭園には白鳥の噴水、ライオンの噴水、マリエンの噴水、ガチョウ飼いの噴水という4つの噴水があり、それぞれの趣を楽しむ事ができます。
国名/所在地
ドイツ連邦共和国 / バイエルン州フュッセン近郊、ホーエンシュヴァンガウ地区
建築様式
ネオゴシック様式
概要
19世紀にバイエルン国王マクシミリアン2世によって改築され、おとぎ話に出てくる様な外観とは対照的に、城内にはゴシック様式の調度品や装飾品などで煌びやか。
シュヴァンガウという地名は「白鳥の地」という意味で、リヒャルト・ワーグナーのオペラ「ローエングリン」で有名な白鳥伝説ゆかりの地のため、お城の至るところに中世の騎士伝説を描いた壁画があります。
ルートヴィッヒ2世が、ワーグナーの「ローエングリン」に魅せられて、あの【ノイシュヴァンシュタイン城】を建てたとも云われています。
建設の歴史
ホーエンシュヴァンガウ城の歴史は古く、12世紀に建てられた城であり、シュヴァンガウ貴族の名が文献に記載されているとのこと。
16世紀の前半にこの一家が崩壊し、別の貴族へ渡りますが維持できず。バイエルン公アルブレヒト5世の所有になったのは1567年のことでした。
その後、度重なる戦争によってお城は荒廃が進んでいきます。
バイエルンの公爵が修復に乗り出し、1832年にマクシミリアン2世(当時は王太子)が夏の離宮にしようと購入し、4年をかけてゴシック様式に改築しました。
♔マクシミリアン2世がこの城を購入した理由の一つに、息子ルートヴィッヒの為にという説もあります。なぜかそちらの理由の方がしっくりきます (^_^)
マクシミリアン2世亡き後、新国王になったルートヴィッヒ2世は城の三階を住居にしました。
1886年 、王はシュタルベルク湖にて水死体で発見されます。その3年後マリー王太后が、ホーエンシュヴァンガウの城内で亡くなります。
20世紀初頭にエレベーターが設置され、博物館として公開されました。
1928年 ~代々のバイエルン王の出身家であるヴィッテルスバッハ家が、【ヴィッテルスバッハ補償基金】を創設し、財団の所有となります。
まとめ・感想
12世紀に建てられ、幾度も朽ちかけながら生き延びて来た古城は、主を代え、様相を替えながら何世紀も乗り越えてきたんですね。
そう思うと、あの可愛らしい外観も、少しもの悲しく見えてきます。(単純ですみません(^_^;))
バイエルンの国王は親子でとってもロマンチストですね。
アクセス/チケット
ミュンヘン中央駅⇒特急で約2時間⇒フュッセン駅⇒バス約8分⇒ホーエンシュヴァンガウ村⇒馬車orシャトルバスでお城のエントランスまで。
チケットは、麓のチケットセンターにて購入できます。(お城では販売していません。)
城内の見学はガイドツアーのみです。(日本語オーディオガイド付き)
注:城内は撮影禁止。
※アクセス及び、チケット情報については、あくまでも”参考まで”と思っていただけたら幸いです。その都度、各公式サイトにて、お調べ下さい。
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