ルクセンブルクの古城【ヴィアンデン城】

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ヴィアンデン城

森と渓谷の国の古城、ヴィアンデン城

ロマネスクゴシック様式が混在した中世の姿が在ります。

 

国名 / 所在地

ルクセンブルク大公国 / ルクセンブルクの中心部から北東40km、ヴィアンデン

 

概要

国土の広さが日本の神奈川県と同じくらいで、人口が約60万人(2018年現在)の小国ルクセンブルクは中世の街並みや古城、教会などがそのまま残っています。その中でも規模が大きく保存状態も良好なお城がヴィアンデン城です。

11世紀~18世紀にかけて拡大、宮殿化し今では城郭の要素が薄れてきたものの、ゴシック様式の外観は美しく、訪れる人々を魅了しています。

現在は博物館として公開されており、ハプスブルク家の生活ぶりなどをうかがい見る事が出来ます。

 

建築様式

ロマネスク様式、ゴシック様式

 

建設の歴史

古くはローマ時代の要塞に始まり、11世紀にヴィアンデ伯家が建造します。その後ルクセンブルク大公家の祖となるナッソウ家に引き継がれています。16世紀まで改築が続いていきますが、18世紀末には人が住まなくなってしまいます。

19世紀に入りルクセンブルク伯がオランダへ移りお城は商人の手に渡り、次第に荒廃していきました。

1977年、この地に滞在していた文豪ヴィクトル・ユーゴー(✽)が修復を呼びかけ、ルクセンブルクがお城を購入して再建工事が始まりました。

 

城内

騎士の間

ゴシック様式の天井と甲冑や武器などが展示されています。

礼拝堂

後期ロマネスク様式の傑作といわれます。色鮮やかな柱は建設当時のオリジナルを再現したものといわれています。ここは2層構造になっており、下部は従者や庶民が使用していたとされます。

祝宴の間

生活空間として使われていたとされる部屋です。17世紀の戸棚はお城にあったオリジナルという事が判明しています。隣接された部屋には、今なら小さいと感じる大きさの二人用ベッドが置かれています。

♔当時の寝かたは腰掛けた状態で寝るのが普通だったそうです。横になるのは亡くなった時だけなんだそうです。。。(・・;)

ヴィクトール・アベンスの間

大きなタペストリーが並ぶ広間です。現在もイベント会場として使用されています。

♔各国からの賓客が招待されているヴィアンデン城ですが、1997年に上皇・上皇后陛下(令和元年5月1日現在)も招かれています。

 

まとめ・感想

ルクセンブルクは要塞都市の国で10世紀にジーゲフロイト伯が最初に城塞を築いたのが起源とされています。19世紀には要塞は解体されてしまうのですが、今でも中世の城壁や城門、塔などがそのまま残されいるそうです。

ヴィアンデン城の外観が見れば見るほど”ザ・お城”で、写真を見ながらニマニマしてしまいました(≧∇≦)/ お城を修復するよう呼びかけたユーゴー様に感謝ですヽ(´▽`)/ 行ってみたい古城リストの仲間入り決定です☆彡

 

✽文豪・政治家。ナポレオン三世のクーデターに反対した事で19年間の亡命生活を送り、その間にあの【レ・ミゼラブル】を書き上げています。しかしプライベートでは身内同士の不倫や自殺、事故、娘の精神病など波乱に満ちた生涯を送られています。(出典:Wikipediaより)

そういえば、子供の頃に初めて読んだ長編小説がレ・ミゼラブルの翻訳版【ああ無情】だったような、、、。そして、初めてミュージカルを劇場まで観に行った作品が【レ・ミゼラブル】でした。これは間違いないです。しかも、日本初上陸の時。。。セリフが全て歌だったことに衝撃を受け、ず~~~っと、こんな(゜ロ゜)していたかと。今思うと、凄い役者さんたちがいっぱい出てた♪

 

 

参考資料:世界一美しい夢の城図鑑/世界のお城研究会 編/宝島社 2014年

他多数のWebサイトから参考にしております

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