サンマリノの城砦【グァイタ / チェスタ / モンターレ】

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グァイタ / チェスタ / モンターレ


写真:チェスタから見た山頂のグァイタ城砦

世界で最古の共和制国家サンマリノ共和国のシンボルと言われる三つの城砦、グァイタ(ロッカ)、チェスタ(フラッタ)、モンターレ。

標高約740メートルのティターノ山の断崖で国を守り続けた遺構。

 

国名/所在地

サンマリノ共和国 / イタリア中東部、アドリア海を見下ろすティターノ山の峰

 

概要

三つの城砦のご紹介の前に、まずサンマリノ共和国について触れておきます。

サンマリノ共和国は面積約61平方km(千葉の松戸市と同じ位←(調べた結果、日本の中で一番近かった゚o(^▽^)o))、人口約3万人超の独立国家です。建国は301年と言われており、マリーノという石工がローマ皇帝によるキリスト教徒迫害の手から逃れ、たどり着いたのが海抜700メートルのティターノ山でした。

そこで布教活動し信者の共同体を形成。マリーノは聖マリーノ(サンマリノ)と称えられ共同体はサンマリノ共和国と名乗るようになったことが由来とされています。1631年にローマ教皇ウルバヌス八世より独立を認められました。世界最古の共和制国家(君主を持たない)となっています。

共和国を自由と他国の攻撃から守り抜いてきたのが、グァイタ、チェスタ、モンターレの三つの城砦です。(※モンターレは塔のみ)

 

建設の歴史

10世紀~11世紀頃にグァイタ城砦が建てられました。1463年、近隣のリミニの領主との争いでは侵略を退け、これが最後の戦いとされています。幾度かの改修をしながら現在は15世紀に再建されたものが中心となっているようです。20世紀までは牢屋として使用されていました。現在はこの牢屋も見ることが出来ます。

13世紀にチェスタの城砦が建てられました。グァイタまでは徒歩で7分ほどの距離で、三つの塔の中では標高が755メートルと、一番高い場所に位置します。14世紀に復原のため大改修が行われその後も何度か修復されています。現在は博物館となっており中世の鎧、鉄砲、武器などが展示されています。

チェスタから歩いて7分ほどの場所には14世紀に建てられたモンターレが姿を現します。三つの砦で一番新しく塔のみがあります。かつて外部からの進攻をいち早く発見するための見張り台として築かれたとされています。1935年に全面的に改修されています。

2008年、「サンマリノの歴史地区とティターノ山」として世界遺産に登録されています

♔実は日本とサンマリノ共和国は外交関係が深く、1984年に徳仁天皇陛下(令和元年5月1日 現在)、1987年に福田赳夫元首相がサンマリノ共和国を訪問されています。2011年の東日本大震災の犠牲者を追悼するために2014年6月22日、ヨーロッパ史上初の神道式神社をセラヴィッレに建立されています。詳細はこちら

 

まとめ・感想

この国のシンボルとなっている三つの城砦はそれぞれに違った魅力がある様なので、訪れる際は「グァイダだけでいいか」と思わず、三つ全て踏破することがおすすめのようです。特によく写真で見るグァイダ城砦の姿はチェスタ側から見た景色のようなので、そしてサンマリノの眺めを見るならチェスタ塔へ行くべし!とも(o^^o)♪

サンマリノと言えば、個人的に真っ先に思い浮かべるのはF1です。(しかし実際にレースが行われていたのはイタリアのイモラ・・・2007年より開催していませんが)特に意味はありません(^_^;)

 

参考資料:世界の城郭 ドイツ・北欧・東欧の古城/太田静六 著/㈱吉川弘文館(新装版)2010年

参考資料:世界でいちばん美しいお城/水野久美 著/大和書房 2014年

参考資料:世界一美しい夢の城図鑑/世界のお城研究会 編/宝島社 2014年

他多数のWebサイトから参考にしております

 

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