ルーマニアの古城【ブラン城】

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ブラン城

アイルランド作家ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』に登場する城のモデルとなったブラン城。通称『ドラキュラ城』の本当の姿とは。

 

国名/所在地

ルーマニア南部トランシルヴァニア地方、ブラショヴ郊外

 

概要

13世紀にあったドイツ騎士団の要塞を起源とし14世紀に建てられたブラン城は、ワラキア公ブラド一世(ミルチャ1世)の居住となっていました。20世紀にはルーマニア王妃の居住となります。その後王妃の娘に遺産として残されます。

 

建設の歴史

13世紀に活動していたドイツ騎士団による木材製の要塞が起源とされています。

1377年、ハンガリー王ラヨシュ1世により石の要塞が建設されます。それがブラン城です。

1407年~1419年、神聖ローマ皇帝、ハンガリー王、ドイツ皇帝を兼ねるジギスムントは、オスマン帝国(14世紀~20世紀初頭まで存在したトルコ系イスラム国家)の侵略にともない同盟を結んでいたワラキア公国ミルチャ老公(ワラキア公ブラド1世)にお城の所有権を与えました。

1427年、ブラン城の管理権がトランシルヴァニア公に移ります。その後ハンガリー王ヴラディスラフ2世によりブラショフ市へお城の所有権が移されます。

16世紀にはブラン城の東塔が建てられます。壁の内部に秘密通路が作られます。

17世紀には南塔が建てられます。(当時木製であった階段は現在、石段に変わています。)

1920年、ルーマニア国王フェルナンド1世王妃マリアにブラショフ市から、ルーマニア統一の貢献に対する感謝のしるしとしてブラン城が寄進されます。王妃マリアはお城を改修し住居とします。

♔ 王妃マリアさんは英国のビクトリア女王とロシアのアレクサンドル2世のお孫さんになります。

後にお城と付随するものなどは娘イレアナ王女に遺産として残されますが、1948年、共産党政府成立にともない、君主制の廃止、王家は国外追放となりブラン城は国の財産になります。

1956年、ブラン城は博物館として一般公開されます。

1987年~1993年、改修工事が行われました。

2006年、イレアナ王女の実子であるニューヨークの建築家ドミニク・ハプスブルク=ロートリンゲルとその姉妹たちに返還されます。

 

『ドラキュラ城』と呼ばれた理由

ブラム・ストーカーが書いた小説『ドラキュラ』のモデルとなったブラン城ですがその理由とは、この小説に出てくるドラキュラ伯爵のモデルとされるのがブラド三世、ブラド・ツェペシュ公です。

父ブラド二世の通称が【竜公=ドラクリア】であり、ハンガリー王ジギスムントによって『ドラゴン騎士団』の団員でした。ドラクルはこのドラゴンに由来しています。

その子供であるブラド三世は自らも【ブラド・ドラキュラ(小竜公の意)】と名乗っていたとか。ちなみに【ツェペシュ】は日本語において『串刺し』を意味します。

串刺し公の由来として、ブラド三世はオスマン帝国軍に屈せず国を守った英雄なのですが、敵のみならず自国の貴族、民たちに対しても串刺しで処刑したとされる事からこの呼び名が付いたとされます。これが小説のドラキュラ伯爵のイメージと繋がったのではないかとされます。

実はブラド三世はこのブラン城にはほとんど、、、というか、まったく住んでいなかったそうです。実際に居住していたのは祖父のミルチャ老公だったそうです。

 

城内の見所・秘密の通路

ブラン城には秘密の通路がいくつかあるそうです。その一つが中庭にある古井戸。ここは秘密の通路の出口となっているそうです。また1階から3階を結ぶ秘密の通路があります。

3階から4階は王と王妃の居住、1階から2階は兵士たちの居住となっていたそうです。またブラン城で1番高い所にあるのは見張り台です。

東塔の2階にある【城主の部屋】は天井の形状からゴシックの部屋】と呼ばれているそうです。礼拝堂として使用されていましたが、王妃マリアが朝食などを取るための応接間へと様変わりしました。

 

まとめ・感想

どうしても【ドラキュラ城】としてのイメージがあるブラン城でしたが、思った以上にドロドロしていませんね(笑)

外観はなかなか小ぢんまりしていて怖さはまったくなく、白壁の木組みが可愛らしくもあります。

ドラキュラと言えば吸血鬼!ではなく・・・ドラゴン(竜)だったとは(°д°) でも、王妃マリアさんと娘エレアナさんの写真を拝見した感想は・・・「美人♡」でした(^-^)

 

 

参考資料:世界一美しい夢の城図鑑/世界のお城研究会 編/宝島社 2014年

参考資料:世界で一番美しいお城 水野久美著/大和書房 2014年

他多数のWebサイトから参考にしております

 

 

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