スペインのマドリード王宮(オリエンテ宮)

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マドリード王宮(オリエンテ宮)


ddzphotoによるPixabayからの画像

歴代のスペイン国王たちが居住とした【マドリード王宮】

 

国名 / 所在地

スペイン王国 / マドリード

 

建築様式

ネオ・クラシック様式(新古典主義)

※バロック様式という説も。。。

 

歴史

オリエンテ宮とも呼ばれるマドリード王宮は、9世紀に建てられたイスラム教徒の要塞を起源とし、後にカスティーリャ王国が要塞として使用していました。

16世紀、カルロス1世とその息子フェリペ2世がマドリードに宮廷を移し居住します。

1734年に、火災のため全焼します。

1738年~1755年、その跡地にフェリペ5世によって新しい王宮の建設が始まります。フィリッポ・ユヴァッラが建設を担い、ユヴァッラ亡き後を、弟子のファン・バウティスタ・サケッティが引き継ぎ1764年に完成します。

カルロス3世(スペイン王在位1759年~1788年)から、アルフォンソ13世(スペイン王在位1886年~1931年)までが、王宮として現在の姿に作り上げて行きました。

現在スペインの王族はこの宮殿に住んではいませんが、公的な行事で使用されています。それ以外の日は一般に公開されており、かつての王族の生活を垣間見る事が出来ます。

 

マドリード王宮の見所

マドリード王宮の部屋数は、2700以上もあると言われ、どの部屋も豪華絢爛です。また、ルーベンス、ゴヤ、カラヴァジオなど芸術家の作品が多く見られます。

◆玉座の間・・・カルロス2世の時代に建てられます。水晶のシャンデリアティエポロが描いた天井のフレスコ画も見どころの1つとされます。

♔真っ赤な壁と、ライオンの彫像が印象的(^^♪

◆柱の間・・・17世紀のフランドルのタペストリーが壁に掛けられ、イタリア人画家カラード・ジャキントの天井画など。

また、1986年にスペインの欧州諸共同体加盟条約の署名がここで行われています。

◆ガスパリーニの間・・・カルロス3世のプライベートルームです。数ある部屋の中で一際豪華だとされる部屋です。

カルロス3世がイタリアのマティアス・ガスパリーニに、装飾デザインを依頼しています。

漆喰の天井装飾、大理石のフロアなど。

◆カンポ・デル・モーロ庭園・・・王宮の西側にある庭園。1844年に造園が始まり19世紀末に完成します。以前は王族の狩場でしたが、イギリス式風庭園に作り変えられています。

12世紀の初ころに、アリ・ベン・ユースフ率いるモーロ人(ムーア人)が、アルカサル(王宮)を攻め、マドリードを取り戻そうとしたことが、この名前の由来と言われています。

現在は、国家遺産として管理されています。

◆サバティーニ庭園・・・王宮の北側にある庭園。王宮とスペイン広場の間に位置します。

18世紀に活躍した建築家フランシスコ・サバティーニの設計による緑豊かな庭園です。

野外劇場があり、フラメンコギターやバレエなどが上演されています。

 

まとめ・感想

スペイン・ブルボン朝の初代国王フェリペ5世によって建てられたマドリード王宮は、どっしりとした重厚さのある宮殿で、その中にどことなくフランス風な趣も感じられます。

内部は公的行事に使用されるとあって撮影は禁止ですが、かなり豪奢なようです。でも、2700以上もある部屋をすべて見るのは、かなり大変そうですね(^_^;)

王宮の周辺は地図を見ると、とにかく庭園(または公園)や広場などが、とても多い街ですね(^_^)

 

 

参考資料:スペイン観光公式サイト=https://www.spain.info/

参考資料:世界で一番美しいお城 水野久美著/大和書房 2014年

参考資料:ヨーロッパの古城+宮殿がよくわかる本 桐生操 監修/株式会社レッカ社/㈱PHP研究所2010年

他多数のWebサイトから参考にしております

 

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