ドロットニングホルム宮殿
juanna annasdotterによるPixabayからの画像
北欧のベルサイユ宮殿と呼ばれる、スウェーデン王室の居城【ドロットニングホルム宮殿】
国名/所在地
スウェーデン王国 / ストックホルム郊外、メーラレン湖のローベン島
概要
ストックホルムからフェリーで約50分のところにあるメーラレン湖のローベン島に建つドロットニングホルム宮殿は、歴代のスウェーデン王妃に好まれた王宮です。
国王ヨハン3世が王妃のために建てた夏の離宮は、後にグスタフ3世によって舞踏会や、宮廷劇場でのオペラ、演劇などが上演されるようになります。
建築を手がけたのは、ニコデムス・テシーン父子です。
お城の周囲には、フランス風バロック庭園、英国式庭園が広がっており、宮殿は現在、国王の住居部分を除き、庭園含め一般公開されています。
建築様式
バロック様式、ロココ様式
歴史
16世紀末、ヨハン3世により妻カタリーナ・イェゲロニカ王妃のために、ドロットニングホルム宮殿が建てられます。
1661年、カール10世の王妃ヘートヴィヒ・エレオノーラ(Hedwig Eleonora)が、マグヌス・ガブリエル・デ・ラ・ガルデから宮殿を買取ります。
しかし、まもなく火事で全焼してしまいます。
1662年~1686年、王妃は建築家ニコデムス・テシーン父子に新しい宮殿の建築を依頼し、20年以上かけて完成させます。
1744年、プロシア(プロイセン)のロヴィーサ・ウルリィーカ王女とスウェーデンのアドルフ・フレデリク皇太子の結婚祝いにと、ドロットニングホルム宮殿が贈答されます。
ロヴィーサは宮殿の内装をロココ調に改装します。また、図書館や宮廷劇場も築かれます。
劇場は当時のまま残され現在も毎年夏になると、オペラや演劇が上演されています。
1771年、ロヴィーサの息子グスタフ3世が国王となり、宮殿はさらに華やかな時代が続きます。
グスタフ3世の死後から1982年に現国王カール16世グスタフが、王宮をドロットニングホルム宮殿へ移されるまで使用されず、そのまま維持されていました。
1991年、ユネスコの世界遺産に登録されています。
ドロットニングホルム宮殿の見所
イタリア式、フランス建築からの影響を受けたバロック様式のドロットニングホルム宮殿は、美しい広大な公園と庭園を持っています。
◆教会・・・父テッシンの図面のもと、息子テッシンが18世紀初頭に完成させ、1730年に発足します。
胴張りのドームが印象的で、南入り口が宮殿と通じています。また、裁判所の管理下にあります。
◆中国離宮・・・1753年、ロヴィーサのためにフレデリク王が建設します。
内部は中国式シノワズリとロココ調が混在しています。
♔独特な雰囲気の建物ですね(^_^)
◆庭園・・・きっちり刈り込まれた生垣が印象的なバロック式庭園、自然の美しさが魅力のイギリス式庭園。
スウェーデンでは、【北欧のベルサイユ宮殿】と呼ばれています。
まとめ・感想
まったく異なる魅力をもつ2つの庭園もさることながら、『北欧のベルサイユ宮殿』と呼ばれる華やかさをもつドロットニングホルム宮殿内には、220もの部屋があります。
王妃たちの美術コレクションやギャラリー、豪華絢爛な室内装飾など見所が多く、全部回るには一日がかりになりそうですね。
ちなみにドロットニングホルム宮殿は、スウェーデン語で『王妃の小島』という意味があるそうです。
参考資料:ドロットニングホルム宮殿公式サイト=https://www.kungligaslotten.se/
参考資料:世界一美しい夢の城図鑑/世界のお城研究会 編/宝島社 2014年
参考資料:いつかは行きたいヨーロッパの世界でいちばん美しいお城/水野久美 著/大和書房 2014年
他多数のWebサイトから参考にしております
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