ソーミュール城
Elodie MITCHOVITCHによるPixabayからの画像
ロワール渓谷の城塞、【ソーミュール城】
国名 / 所在地
フランス共和国 / 中西部、メーヌ=エ=ロワール県、ソーミュール
概要
ソーミュール城は、主塔から王家の城塞、領主の別荘、後に監獄、武器庫と変化していった、ロワール渓谷の古城の一つです。
現在の姿は14世紀、アンジュー公(ルイ1世)によって改築されたものです。
20世紀初頭に市が国から買取って市立博物館となり、陶磁器やタペストリーなどを展示。また、城内にある修道院付属の馬博物館では、貴重な馬術道具などが見られます。
お城は、高台に建っているためロワール川と城下町の美しい景色が望めます。
建築様式
建設の歴史
起源は11世紀末、アンジュー伯が主塔を建てます。
13世紀初頭に、ルイ9世によって城塞に変化します。
14世紀後半、アンジュー公(ルイ1世)により現在の姿になります。
1480年、最後のアンジュー(ルネ1世)の死後、お城は王室所有となります。
以降、領主の別荘、公邸などを経て、17世紀~18世紀には、監獄として使用されます。(フランス革命では、戦場となりますが、ナポレオン統治下で監獄として使用していたため、破壊を免れたとされています。)
1814年には、武器庫として使用されています。
1862年、歴史的建造物に指定されます。
1906年、市がお城の買収を完了。1912年より市立博物館が入ります。その際、記念碑が修復されます。
1940年、第二次世界大戦で再び戦場となり爆撃を受けます。その後修復されました。
2000年、ロワール河流域一帯の城館がユネスコ世界遺産『シュリー・シュル・ロワールとシャロンヌのロワール渓谷』として登録され、ソーミュール城も含まれています。
2001年、城壁の一部が倒壊し、2007年に改修されます。
多種多様なコレクションが並ぶ博物館
武器庫として利用され荒れ果てていたお城を、ソーミュール市が買い取って修復し市立博物館を作ります。また、ヨーロッパで随一の馬術コレクションが展示されている【馬博物館】があります。
2つの城内博物館
◆市立博物館・・・城内の大広間には、15世紀~18世紀までのタペストリーと陶磁器のコレクションが展示されています。
ここでは美術、装飾、考古学、自然科学、民族学といったあらゆる分野のコレクションを所蔵しています。
◆馬博物館・・・城内にある大修道院付属教会内にある博物館です。
古代から20世紀までのヨーロッパで有名な馬術・馬具のコレクションが展示されています。
世界の戦車が集結した【戦車博物館】
“Musee des Blindes”を直訳すると、『装甲車両博物館』となります。
ソーミュールでは、もしかしたら古城よりも有名な戦車の博物館です。
世界中の戦車が展示されていて、有料ですが写真撮影も可能だそうです。
♔戦車好きにはたまらないでしょうね( ´艸`)
まとめ・感想
ソーミュール城は、ロワール渓谷にあるお城の中でもどちらかというと小ぢんまりとした印象です。(資料写真からの感想です(^^ゞ)
でも、ユッセ城と同じ、おとぎ話に出てきそうな趣が感じられます。個人的には、尖塔のある古城がわりと好き(o^^o)♪
城内では馬具や装飾芸術、考古学など様々なコレクションが見られ、少し離れた所には世界中の戦車が並ぶソーミュールは、ロワールを訪れるなら是非立ち寄りたい場所です(^^)
参考資料:ソーミュール城公式サイト=http://www.chateau-saumur.fr/
参考資料:戦車博物館公式サイト=https://www.museedesblindes.fr/
参考資料:世界一美しい夢の城図鑑/世界のお城研究会 編/宝島社 2014年
他多数のWebサイトから参考にしております
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