トゥラコシュチャン城
monikazoranによるPixabayからの画像
湖と木々に囲まれた中世の古城【トゥラコシュチャン城】
国名 / 所在地
クロアチア共和国 / ザゴリエ地方北西部
建築様式
ネオ・ゴシック様式
建設の歴史
13世紀後半、ザゴリエ地方の北西部プトゥィからベドニャ渓谷の道路を監視するための要塞として建てられます。
『トゥラコシュチャン』の名前の由来として、2つの説があります。
そのひとつは、古代に存在したといわれるトラキア(✽)の要塞から。
もうひとつは、かつてこの地域を支配していた中世の騎士ドラヘンシュタイン(Drachenstein)
にちなんで付けられたと伝われています。
1584年、マクシミリアン王によってジュラジ・ドゥラシュコヴィチ家に遺産として残され、それ以降お城を所有します。
19世紀初頭、ユーライ・ドゥラシュコヴィチにより、居城としてネオ・ゴシック様式に改装されます。その際、庭園と人工湖も造られます。
その後国有化され、1954年に博物館として一般公開されています。
トゥラコシュチャン城の見所
トゥラコシュチャン城は地下、1階、2階、上階の4つの階層で構成されています。
地下は、キッチンと牢獄。
1階は住居スペースです。
◆SMALL SALLON・・・城内で唯一の喫煙が出来る部屋です。壁の装飾は18世紀の牧歌的な田舎風景が描かれています。
◆MUSIC ROOM・・・ネオ・バロック様式の家具が備わった客室です。豪華な内装であり、18世紀のロココ調の炉があります。
◆SMALL LIBRARY・・・全体的に緑を基調とした読書ラウンジは、19世紀後半のサロン風です。
♔ネオ・ゴシック様式の家具や暖炉がお洒落(^^)
2階は客室となっていて、古典主義、ネオ・ルネサンス、バロック、ロココ様式、ドゥラシュコヴィチ軍の全体像を表した壁画の部屋などがあります。
また、16世紀後半~18世紀半までのドゥラシュコヴィチの家族の肖像画が展示されたギャラリーなど。
上階
◆KNIHTLY HALL(騎士の部屋)・・・お城の西塔にある部屋です。19世紀に改装されています。
15世紀~17世紀のゴシック様式でるアーチ型の装飾された武器や、2体の甲冑などが展示されています。
◆HUNTING HALL(狩猟の部屋)・・・お城の東塔にあるホールです。白い大きなストーブが目に付きます。
◆FAMILY HALL・・・ドゥラシュコヴィチ家の肖像画がある部屋です。
トゥラコシュチャン城には、様々な品種の木々があり散歩道も備わっています。また、人工の湖は1.5Kmに及ぶとされます。
まとめ・感想
クロアチアと言えば、要塞都市【ドブロヴニク】が世界遺産にもなっていて有名ですね。
このトゥラコシュチャン城は、クロアチアの数ある要塞や邸宅の中でも人気の観光スポットになっているようです。
木々の隙間から見えてくる白壁とオレンジの屋根が、周辺の緑によく映えます。
城内で印象的なのは、2階客室の様々な様式(スタイル)の部屋。
それぞれの特徴が比較出来て面白いですね。
(✽)古代東ヨーロッパに住む民族(現・ブルガリア、ギリシャ北部等)(出典:Wikipediaより)
参考資料:トゥラコシュチャン城公式サイト=http://www.trakoscan.hr/
他多数のWebサイトから参考にしております。
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